型紙に布目線、記入必須!意外と大事な布の向きについて(初心者基礎知識1)

最近は小中学校以来お裁縫はしてないが、洋裁がしたい。と体験授業に来られる人が多いです。
そうすると、大体説明する事が決まってくるんですね。本ではあまり細かく書かれる事が無く、前提とされる内容です。そこをこのコラムでは順次、一つづつ説明していきます。

今回は「布」について。
まずは布の使い方の大前提、布目(布の方向)についての話です。
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まず布には方向(タテヨコ)がある、のを皆さんはご存知でしょうか。
それを「布目(方向)」と言います。
そもそも布はどの様にして作られているのかを知っていますか?

また別項で種類に関して記述しますが、布は大別して

・織布
・編み物(ニット・フライス)
・フェルト(縮絨)

に分類できます(フィルム状のビニールとかは除く)。

機織り機

凄いザックリした説明ですが、織布の作られかたを説明します。
沢山の糸を揃えて縦に並べて機織の機械(枠)に掛け(たていと・経糸)、その間を糸を交互に通し(よこいと・緯糸)、打ち込んでよせることによって作られるのです。

タテ糸はピーンと枠にかなり力が掛かる形で張り、織ります。
ですから、布は縦方向に使うのが一番丈夫なんですね。

洋服の型紙は基本、布の縦方向にあわせて縦に置きます

型紙の入れ方

よく先にカット布を買っちゃって、作りたいデザインの服の型紙が入らないから布目を横に型紙を置いて裁断したいという話をする人がいます。しかしよっぽどデザインの意図がある場合以外は、おススメできません。

なぜなら作った洋服のもち具合が、全然違うからです。

普段あまり意識してないと思いますが、特にお尻の下あたりは座るときに結構、ちから(テンション)がかかります。他は膝下周辺もかかるかな。

そこが、パカっと切れてくるんですよ。
私もかつてどうしても布が足りなくて、古い着物布地を横方向の布目でゴムパンツを作って着てたら、やっぱりお尻の下あたりでパッカリと切れました(汗)。まぁ、多少横に広がる感じのシルエットにしたかったのもあったのですが。

プレーンな一見縦と横が同じ間隔で糸が入っているように見える布地でも、同じ幅に入ってる糸の本数は縦方向と横方向では違うんですよ。

布の落ちる感じをドレープと言いますが、縦目に吊すのと横目に吊すのではドレープの出方が違ってきます。布を実際に使って端を持って吊るしたり、人台にピン打ちしてみるとわかります。

布目が縦になるように型紙を置いて服を作るのが、大前提です。

型紙作成の時には「タテ目」を表現する矢印を、それぞれに必ず記入すること。このマーク、必須です(下記写真)。無いと裁断出来ません。

布目線

型紙上で記述が必要な線は「出来上がり線・裁断線(縫い代つき型紙の場合)・前中心後ろ中心・布目線・合印」です。

型紙付き本からトレースする時も、上記の線を全部書き写します

横着して出来上がり線しか書かない人が多いですが、無いと結局作る時に再度確認して印を入れることになります。最初から書き写しましょう。二度手間です。

いつも口を酸っぱくして言ってますが、型紙が出来てから布は購入します

正確な布の必要量は、結局型紙が出来ないとわかりません。
先に購入して布が足りないと又、一つのパーツが取れるだけの寸法の布を買い直さないといけないし、多ければ処理に困るし勿体ないです。

まぁ、手元に有る布からデザインを考えて型紙を引くことが多いのが、実情ではありますが。あくまでも布から服のデザインというのは、ある程度服作りの工程を理解してからの方がいいと思います。

長くなったので、布目づかい別のバリエーション(バイヤス)については、次のコラムで記述しますね。